柔術の道着の選び方|初心者向けサイズ・素材・価格の基礎知識

この記事の結論
- 最初の一着は「無難なベーシックモデル」が正解。高価なモデルは好みが分かってからで十分です
- サイズはA0〜A5などのA表記が一般的ですが、基準はメーカーごとに違うため、身長と体重の両方でサイズ表を確認しましょう
- 綿の道着は洗濯で縮むことが多いので、乾燥機を避けて陰干しが基本です
最初の一着は「無難」が正解
柔術を始めてしばらくすると、道場の貸し道着ではなく、自分の道着が欲しくなってきます。ところがいざ探してみると、デザインも価格もさまざまで、何を基準に選べばいいのか迷ってしまう人が多いと思います。
結論から言うと、最初の一着は「定番のベーシックモデル」を選ぶのがおすすめです。理由は大きく3つあります。
- 白帯のうちは練習を続けるうちに体型が変わりやすい
- 自分がどんな着心地を好むのか、まだ分からない
- 練習量が増えると、いずれ2着目が必要になる
最初から高価な道着を買っても、サイズが合わなくなったり、好みと違ったりすることはよくあります。まずは標準的な一着を着倒して、「もう少し軽い方がいい」「襟が固い方がいい」といった自分の好みを見つけていくのが、結果的に満足度の高い選び方です。
道着のサイズ表の読み方

柔術衣のサイズは、A0、A1、A2……A5のように「A表記」で書かれていることが一般的です。数字が大きくなるほど大きいサイズになります。女性用や子ども用には別の表記が使われることもあります。
ただし注意したいのは、同じA2でもメーカーによって基準が違うという点です。あるメーカーのA2がちょうど良くても、別のメーカーのA2では袖が短い、ということは珍しくありません。必ず購入するメーカーのサイズ表を確認しましょう。
身長だけでなく体重も見る
サイズ表には、身長と体重の両方の目安が書かれていることが多いです。身長だけで選ぶと、体格のいい人は胴回りが窮屈になり、細身の人はぶかぶかになることがあります。身長と体重の両方を見て、どちらにも近いサイズを選びましょう。
迷ったときの考え方
綿の道着は洗濯で縮むことが多いため、サイズで迷ったら大きい方を選ぶ人が多いです。ただし、大きすぎる道着は袖や裾が余り、練習中に相手に掴まれやすくなります。試着できる環境であれば、実際に着てみるのが一番確実です。道場の先輩に「このメーカーのサイズ感はどうですか」と聞いてみるのも良い方法です。
POINT
試着するときは、腕を前に伸ばしたときの袖の長さと、しゃがんだときのパンツの丈を確認しましょう。立った状態でちょうど良くても、動くと短く感じることがあります。
素材(織り方)の違い
道着の上着は、織り方によって重さや肌触り、丈夫さが変わります。代表的な種類を整理すると次のようになります。
| 織り方 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| シングルウィーブ | 軽くて乾きやすい。価格が手頃なことが多い | 最初の一着、夏場の練習 |
| パールウィーブ | 軽さと丈夫さのバランスが良い。定番の織り方 | 迷ったらまずこれ |
| ダブルウィーブ | 厚くて重いが丈夫。掴まれにくい | 耐久性を重視する人 |
| リップストップなど軽量素材 | 非常に軽い。主にパンツに使われることが多い | 軽さを重視する人 |
最初の一着としては、軽さと耐久性のバランスが良いパールウィーブか、手頃で扱いやすいシングルウィーブが選ばれることが多いです。重さや厚みは、メーカーの表記(生地の重さを示す数値など)で比較できる場合もあります。
価格の目安
道着の価格は、ブランドや素材、販売時期によって大きく変わります。以下はあくまで目安です。
| 価格帯(目安) | 特徴 |
|---|---|
| 1万円前後〜1万円台前半 | エントリーモデル。最初の一着として十分な品質のものも多い |
| 1万円台後半〜2万円台 | 定番の価格帯。素材や縫製の選択肢が広がる |
| 3万円前後〜 | 軽量素材やデザイン性の高いモデル、限定品など |
白帯の最初の一着であれば、エントリーモデルから定番価格帯の中で選べば十分です。帯は道着に付属していることもありますが、別売りの場合もあるので購入前に確認しておきましょう。
選び方の基準チェックリスト
道着を選ぶときに確認したいポイントを、チェックリストとしてまとめました。候補が絞れてきたら、一つずつ確認してみてください。
- サイズ表に身長と体重の両方の目安があるか
- 縮みについての記載があるか(縮み加工済み、など)
- 色:最初は白が無難。道場によっては色に決まりがある場合もある
- 大会への出場予定:大会によって道着の色やパッチの位置などに規定があることが多いため、出る予定があれば事前に確認する
- パンツの紐の仕様:紐の太さや締めやすさは意外と使い心地を左右する
- 予算内で2着目も視野に入るか:週2回以上通うなら、洗い替えがあると便利
この基準を押さえておけば、どのお店で探す場合でも大きく失敗することは少ないはずです。
道着の下に着るもの・あわせて揃えたいもの
道着だけでなく、その下に着るものや小物も、練習の快適さを左右します。
- ラッシュガード:道着の下に着る、体にぴったりした速乾性のシャツです。肌のこすれを防ぎ、汗を吸ってくれるので着ている人が多いです。道場によっては着用が推奨されていることもあります
- スパッツ(レギンス):道着のパンツの下に履くと、肌のこすれや汗による不快感を減らせます
- 道着バッグ:濡れた道着を持ち帰ることを考えると、通気性があるものや防水のものが便利です
- テーピング:指の関節を守るために、練習前に巻いている人も多いです
ラッシュガードやスパッツは、ノーギ(道着を着ない練習)でもそのまま使えます。道場にノーギのクラスがある場合は、最初から揃えておくと便利です。
選ぶときは、サイズが体にぴったり合っていること、縫い目が肌に当たりにくいこと、洗濯しても乾きやすいことを基準にしましょう。道場によっては色やデザインに決まりがある場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
洗濯と保管の注意点

道着を長持ちさせるには、毎回の洗濯がとても大切です。
- 練習後はできるだけ早く洗う:汗を含んだまま放置すると、においや雑菌の原因になります
- 乾燥機は避ける:綿の道着は乾燥機の熱で大きく縮むことがあります
- 陰干しが基本:直射日光は生地の傷みや黄ばみの原因になることがあります
- 帯は洗う頻度を控えめにする道場もある:衛生面を考えると定期的に洗うのが安心です。道場の考え方に合わせましょう
POINT
「せっかくちょうど良いサイズだったのに、乾燥機で一気に縮んでしまった」というのは、白帯によくある失敗です。洗濯は洗濯機でも構いませんが、乾かすのは自然乾燥にしましょう。
においが気になってきたら、つけ置き洗いをしたり、風通しの良い場所でしっかり乾かしたりすると改善することがあります。道着は練習のたびに肌に触れるものなので、清潔に保つことは自分だけでなく練習相手へのマナーでもあります。
2着目を買うタイミング
週に2回以上練習するようになると、洗濯が間に合わないことが増えてきます。そのタイミングが、2着目を検討する目安です。
2着目では、1着目を着てみて感じたことを基準に選ぶと失敗しにくくなります。「もう少し軽い方がいい」「袖がもう少し長い方がいい」など、具体的な不満点をメモしておくと、次の道着選びにそのまま活かせます。
まとめ——基準を持って選べば失敗しない
- 最初の一着は定番のベーシックモデルで十分
- サイズはA表記が一般的だが、メーカーごとに基準が違うので身長・体重の両方で確認する
- 素材は軽さと丈夫さのバランスで選び、迷ったらパールウィーブ
- 乾燥機は避け、陰干しで長持ちさせる
道着は毎回の練習を共にする相棒です。自分に合った一着で、気持ちよく練習を続けてください。
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