柔術を始めて3ヶ月の正直な感想|きつい?楽しい?続けられる?

この記事の結論

  • 最初の1ヶ月で辞めようと思ったことが3回。それでも3ヶ月続いたのは、小さな「できた」があったからです
  • きつかったのは筋肉痛、指や首の痛み、そして技をすぐ忘れてしまうこと。工夫次第でだいぶ楽になりました
  • 最初の3ヶ月は「上手くなる」より「通う習慣を作る」ことが目標で十分だと感じています

3ヶ月続いた、というだけで奇跡

柔術を始めて、3ヶ月が経ちました。正直に言うと、最初の1ヶ月で辞めようと思ったことが3回あります。

運動経験がまったくなかったわけではありません。それでも、初めての柔術は想像以上にきつく、想像以上に分からないことだらけでした。ウォーミングアップだけで息が上がり、スパーでは何もできないまま押さえ込まれて終わる。帰り道に「自分には向いていないのかも」と何度も思いました。

それでも今、週に2回ほどのペースで道場に通い続けています。この記事では、入門から3ヶ月の間に感じたことを、良いことも悪いこともありのままに書いてみます。これから柔術を始めようか迷っている人や、始めたばかりで不安な人の参考になればうれしいです。

最初の3ヶ月の流れ

振り返ってみると、3ヶ月の間に気持ちは大きく変化していました。ざっくりまとめると次のような感じです。

時期 体の状態 気持ち 練習でできたこと
1ヶ月目 全身が筋肉痛。首が回らない日も 毎回ついていくだけで精一杯 受け身、エビ、ブリッジの基本
2ヶ月目 筋肉痛は減ったが指の痛みが出る 技が覚えられず焦る 教わった技の形をなんとか再現
3ヶ月目 体が少し慣れてくる スパーが少し楽しくなる エスケープが初めて決まる

もちろん、人によって感じ方は違うと思います。あくまで一人の白帯の記録として読んでください。

きつかったこと

初日の翌朝、首が回らなかった

初めての練習の翌朝、首がまったく回りませんでした。柔術では、押さえ込まれたときに首に負担がかかることが多く、普段使わない筋肉を一気に使ったからだと思います。全身の筋肉痛は1〜2週間ほどで落ち着きましたが、最初のうちは階段を下りるのも一苦労でした。

指の関節が常に痛い

2ヶ月目に入った頃から、指の関節が痛むようになりました。道着の襟や袖を強く握り続けるのが原因だと、先輩に教わりました。

練習前に自分の指にテーピングを巻く白帯の初心者

そこで覚えたのがテーピングです。練習前に指に巻いておくと、だいぶ楽になりました。それから、握りっぱなしにせず、必要なときだけ力を入れることも意識するようになりました。

痛みについては、自己判断で無理をしないことが大切だと感じています。首や指の痛みが何日も続くときは練習を休み、痛みが続く場合は医療機関を受診してください。

POINT

痛みを我慢して練習を続けると、長く休まなければならなくなることがあります。「今日は見学にしよう」「スパーは控えて打ち込みだけにしよう」と調整するのも、続けるための大事な技術です。先生に伝えれば、たいてい快く配慮してもらえます。

技を教わっても5分後には忘れている

一番つらかったのは、技が覚えられないことでした。先生が見せてくれた技を打ち込みでやってみて、なんとなくできた気がしても、スパーの頃には何も覚えていない。次の練習ではもうすっかり忘れている。その繰り返しでした。

続けるために工夫したこと

辞めずに続けられたのは、いくつかの小さな工夫のおかげだと思います。

  • 練習後にメモを取る:その日に習った技を、帰りの電車で箇条書きにしました。完璧でなくても「何を習ったか」が残るだけで、次の練習で思い出しやすくなります
  • 一つの練習で一つだけ覚える:全部覚えようとせず、「今日はこの動きだけ」と決めるようにしました
  • 通う曜日を固定する:「行けたら行く」ではなく、曜日を決めて予定に入れると、迷う時間が減りました
  • 体のケアを習慣にする:練習後のストレッチや、睡眠をしっかりとることを意識しました

特にメモの効果は大きかったです。3ヶ月分のメモを見返すと、「こんなに色々習っていたんだ」と自分の成長が目に見えて分かります。メモには技の名前だけでなく、「スパーでサイドを取られて何もできなかった」「エビのとき頭から動いていると言われた」など、うまくいかなかったことも書くようにしています。次の練習で先生に質問するときにも、そのメモがそのまま役立ちました。

それでも続いている理由

スパーで初めてエスケープが決まった日のことは、たぶん一生忘れないと思います。

サイドで押さえ込まれて、いつものように潰されそうになったとき、練習で何度もやったエビが自然に出ました。腰が抜けて、膝が入って、ガードに戻れた。相手は手加減してくれていたのかもしれません。それでも、「できなかったことができるようになる」のが、こんなにうれしいものだとは思いませんでした。

もう一つの理由は、道場の人たちです。最初は誰とも話せなかったのに、練習のたびに声をかけてもらううちに、少しずつ顔見知りが増えていきました。「最初はみんなそうだったよ」という先輩の一言に、何度救われたか分かりません。

3ヶ月で変わったこと

練習後の道場で道着をたたむ白帯の初心者

3ヶ月で劇的に強くなったわけではありません。スパーでは今もほとんど下で過ごしています。でも、変わったこともたくさんあります。

  • ウォーミングアップで息が上がらなくなった
  • 押さえ込まれても、パニックにならずに呼吸できるようになった
  • 先生の説明で使われる言葉(ガード、パス、マウントなど)が分かるようになった
  • 練習の後、心地よい疲れでぐっすり眠れるようになった

体力面だけでなく、気持ちの面でも変化がありました。うまくいかないことがあっても、「次はこうしてみよう」と考えられるようになったのは、柔術のおかげだと思います。

始める前に知っておきたかったこと

3ヶ月通ってみて、「最初に知っていたらもっと気が楽だったのに」と思うことがいくつかあります。

体力がなくても始めていい

「体力をつけてから入門しよう」と考えていましたが、実際には柔術の練習を続けるうちに柔術に必要な体力がついていきました。最初からついていける人はほとんどいません。ウォーミングアップで休憩をはさんでも、誰も気にしていませんでした。

スパーは断ってもいい

体調が悪い日や、痛みがある日は、スパーを休んでも問題ありません。最初はそれを言い出せずに無理をしていましたが、先輩に「休むのも練習のうち」と言われてからは、自分の体の状態を正直に伝えるようにしています。

衛生面のマナーは最初から大事

爪を短く切る、道着を毎回洗う、練習前にシャワーを浴びるか体を清潔にしておく。どれも当たり前のことですが、密着して練習する柔術では特に大切です。最初に先輩から教わって、今では習慣になりました。

月謝以外にもお金と時間がかかる

道着、テーピング、ラッシュガード、飲み物など、月謝以外にも少しずつ出費があります。時間面でも、練習前後の着替えや移動を含めると、1回あたり想像より長くかかります。最初から余裕を持って計画しておくと、慌てずに済みます。

周りと比べなくていい

同じ時期に入門した人がどんどん上達していくのを見て、焦ったこともありました。でも、仕事や生活の状況、運動経験は人それぞれです。比べる相手は過去の自分だけで十分だと、今は思っています。

これから始める人へ

もしこれから柔術を始めようとしている人がいたら、伝えたいことがあります。

最初の3ヶ月は、「上手くなる」ことより「通う習慣を作る」ことが目標で十分です。最初は誰でもできないし、誰でも潰されます。それは才能の問題ではなく、単に時間の問題です。

そして、きつかったら無理をせず、休むことも選択肢に入れてください。続けていれば、必ず「できた」と思える瞬間がやってきます。その瞬間のために、まずは道場に足を運び続けてみてください。

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